M&Aを行うのか、自ら新規事業を行うのか

新たな事業領域に進出することを検討する場合、M&Aにて当該領域で有望な会社を買収するのか、自社の経営リソースを使用して自ら当該領域に新規事業として進出していくのかを考えることになります。M&Aを行った場合は、顧客基盤、技術、人材などを1から作り上げていく必要はなく、「時間を買える」というメリットがあります。一方で、新規事業を自社で行う場合には、自社の要員をじっくりと育てると共に、会社の中にこうした新しいことにチャレンジしていこうという活発な文化を醸成していくことが可能になります。これは、どちらにも当然一長一短があり、世の中の動向、競合他社の状況、自社の置かれた状況等を踏まえて、総合的に判断して行く必要があります。例えば、いますぐにでもこの分野に出なければ、自社として決定的な影響を受けてしまうというような状況であれば、当然M&Aにて早期取り込みを図る必要があります。一方で、現在ある程度の余力はある中で、自社の企業カルチャーを段階的に変革し、活発な文化に変えていきたいといような状況であれば、新規事業を行っていくということも考えられます。いずれにしても、まずは広い視野で、どちらの選択がより望ましいかを考える必要があります。

M&Aで新規事業展開

企業経営において、本業がしっかりしている会社は、本業に人、物、金の経営の資源を投入して技術の向上、市場を独占することは大切です。しかし、市場の規模が拡大していけばいいのですが、会社の将来のことを考えたときに、新たな収益の柱になる事業をすることも大切なのです。そのため、会社は新たな事業分野に進出していくのです。新規事業展開において、ノウハウ、技術、人などの資源をもっていればいいのですが、全くもってない新規の技術などが必要な分野であれば、開発の時間と資金が必要になります。また、それで成功すればいいのですが、成功しない時ですと、本業の利益すら圧迫する可能性もあり、会社全体の問題になります。ですので、新規事業を展開するのであれば、その分野の会社をM&Aで会社を買収して技術、ノウハウ、市場までをかってしまうのが手っ取り早いのです。買収する会社の赤字が出ていなければ、M&Aで会社を吸収しても問題ないでしょう。赤字でもその会社を吸収することでその分野に、人、物、お金を投入することで収益を改善できるかもしれません。吸収する会社の弱い部分を吸収する会社がフォローするのです。2つの会社が合わさることで、仕入れ、物流などの効率化ができれば、メリットがあったともいえるでしょう。業務の多角化で失敗する例は素人が新しい事業を行うからです。M&Aを行い、ノウハウ、人員、市場までを吸収することが成功につながるのです。